三冊目の同人誌、仕上がりました。

5/21記事更新 スペース番号・試し読み・通販について追記しました。



どうもふじさんです。
ここの更新は気付けば随分お久しぶりな感じになっておりますね。




表題の通り、サークル「ふがく百景」名義で三冊目の同人誌を頒布する運びとなりましたので、ご報告させていただきます。



2017年5月28日開催「僕らのラブライブ!16」にて、
ラブライブ!×青春ミステリ小説の第三作品集――


『ラブリドル!!!』


を、頒布する予定です!





ババーン。



そして今回のサークルカットがこちら↓

アートワークは一冊目から引き続き、友人のまわるくんにお願いしております。
どうやら推しの凛ちゃんがまだまだ描き足りなかったらしく、のりのりで作成して貰えました。
いつもありがとうね。

新刊の内容的には、2015年から続けてきた「ラブリドル!」シリーズの最新作品集にして、一応の完結作という感じです。これまで通り、各μ'sメンバーをひとりずつ探偵役として抜擢し、彼女達の遭遇した「謎」と「青春」の一幕を切り取った短篇、三本を収録予定。A6判文庫本、208頁で頒布価格500円となってます。
基本的に一話完結の作品集となっておりまして、既刊とのストーリー的な繋がりは今回も一切ありません。新刊一冊のみでも、まったく問題なくお読みいただける作品でございます。「ラブライブ!」の二次創作としてはもちろん、一介の青春小説として、ミステリとして、そして何より「青春ミステリ」として、大胆に踏み出した三歩目になっていれば良いな。なんて。

当日はスペース【C08】にてお待ちしております。




……さて、例年通りならこの辺りで「待て続報!」としているところではありますが。気付けば既にイベントまで三週間を切っている状況ということで。
今回は同時に、表紙イメージと収録作品についても併せて告知してしまいたいと思います。





こちらが表紙。




こちらがカバー全体。




淡いっ! のに、豪華っ!
実物には帯がつきますので下部分は隠れてしまうんですが、その辺りは上手いこと一年生組に配慮した加工ができるように手配しています。既刊と並べていただいても中々良い具合になるのではないかと。



続いて、収録作品です。





小泉花陽と、二人がここにいる不思議。」

(あらすじ)
<アイドルを始める物語>
いつまでもアイドルになることを決断できずにいる花陽。誰が彼女を先輩達のもとへ連れて行くかで言い争う凛と真姫が始めたのは、校内を舞台にしたかくれんぼ対決だった。「ずる」を犯した花陽を見つけ出すのは果たしてどちらか。決着のとき、花陽が手にする答えとは?
「してないよ。……後悔なんて」



時系列的にはアニメ一期、第四話「にこりんぱな」劇中のお話です。
本編では「凛が!」「私が!」のやり取りのあと、いきなり夕方まで時間が飛んでおりましたので、このあいだに「かくれんぼ対決」という大法螺を差し込んでみました。いわゆる「倒叙」をやりつつ、「日常の謎」までふたつも詰め込んだ、相変わらずやり過ぎ感のある一篇となってます。
一応かよちん編、という扱いではあるのですが、内実としては一年生組全員をフィーチャーしたような印象に。なし崩し的にメンバーとなった感がなきにしもあらずだった凛・真姫の心理についても、若干の掘り下げを試みてみました。





矢澤にこと、われはロボット。」

(あらすじ)
<アイドルであり続ける物語>
少女はおもむろに語り始める。自らがかつて一度アイドルの夢を諦めた、挫折へと至る物語を――。たったひとりのアイドル研究部員、矢澤にこ。痛みを抱えながらもスクールアイドルを続けていた彼女にその日、いったい何が起きたのか? 数多の想いを胸に、彼女は夢の舞台に立つ。
「――別にそんな、面白い話じゃないわよ」



お話の主軸はアニメ本編開始前の過去。矢澤先輩がたったひとりでアイドル活動を続けていた、一年生時代。
これまたアニメでは巧みにぼかされてますけど、結局のところ部員に去られたにこちゃんが何故その後にアイドルを一度辞めたのか、という点に関してはほとんど説明がないんですよね。僕は彼女のことを実際以上に強い子として捉えているような節があるんですが、それにしたってあれだけアイドルに真剣だったにこちゃんが挫折を経験するためには、やっぱりそれなりに強度のある物語が必要なのではないかと。そういう感じのお話です。
昨年は某「にこまきSF」のニュースに触れて、意外なほど動揺する自分がいたりして。「何がにこまきSFだよ、こっちはにこまきミステリじゃい!」みたいな妙な気合の入れ方をしていたような記憶もうっすら。収録作中では何気に一番百合百合してる内容かも知れません。





高坂穂乃果と、いま集合的無意識を、」

(あらすじ)
<アイドルを終える物語>
再び迎えた春。「スクールアイドルみんなの歌」の披露が目前に迫った朝、想定外のトラブルがイベントを襲う。残された犯行声明には怪盗オトノキの署名。盗まれたのは――「ラブライブ!」の優勝旗だった! いったい誰が、何のために? すべての人々が過ごす時間に寄り添う、群像劇。
「――夢を叶える力を、あなたにあげる」



劇場版後半部、イベント当日を舞台にした群像劇です。
「怪盗オトノキ」なる珍妙なネーミングは一冊目の『ラブリドル!』に収録した「西木野真姫と、夏への扉。」より再登場。もちろんストーリーが繋がってる訳ではありませんので、そっちを読んでいなくても何ら問題ありません。多分。そのはずです。連作シリーズ中でも初となる一人称視点、実は最初に「園田海未と、たったひとつの冴えたやりかた。」を書き始めたときに一度挑戦してあえなく断念した文体だったりもして。女の子の口語、ちゃんと書ける自信はなかったんですが、今回に関してはどうしてもこの方法で書く必要があったのでした。どういう意味なのかは、実物をお読みいただければ恐らくご理解いただけるのではないかと。
個人的には二次創作的にも、青春小説的にも、ミステリ的にも、かなりの大冒険を試みた作品でして。正直なところ、どんな反応をいただけるものなのか、びくびくしています。μ'sに対する思いを余さず吐き出した、総決算的な一篇。何卒よろしくお願い致します。





また、小説三篇に加えて今回もなしれい氏(@74O)による書き下ろし「解説」を収録。
収録作やμ'sに触れながら「サンシャイン!!」についても言及してもらった、必読の論考となっています。




折角なので前作・前々作の紹介をするときに書いた文章を今回も引用しておくと、

――――――――
心掛けたことはまず第一に青春小説として、原作のドラマ性を尊重し、その上で思春期の彼女達の悩みにあくまで寄り添うこと。第二にミステリとして、論理的な謎解きを重視し、決してワンアイディアに終わらせないこと。第三に青春ミステリとして、その双方をしっかりと両立し有機的に結び付いた作劇をすること。……なんて書くといかにも意識高い(笑)感じしますけど、実際はもうとにかく、自分自身が楽しんで書くことを最優先していました。
相沢沙呼先生、米澤穂信先生、長沢樹先生、円居挽先生などがお好きなら、恐らくお気に召していただけるんじゃないかなー、なんて自惚れてます。なにとぞよろしくお願い致します。
――――――――

……とのことです(他人事)
当日は既刊『ラブリドル!』『ラブリドル!!』も少部数ながら持ち込みますので、ちょっとでも琴線に触れることがあれば是非お手に取ってみてくださいませ。



pixivにて中身のサンプルも公開中。

<【僕ラブ16】新刊『ラブリドル!!!』サンプル>
https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=63004958



なお、これまでおざなりだった通販については、今回よりBOOTHを利用してみることになりました!

<サークル「ふがく百景」通販ショップ>
https://fugaku100k.booth.pm/

新刊に関しては事前の予約注文を受け付けております。既刊に関してもイベント終了後には注文可能になる予定。
新刊・既刊に問わず、お届けにはイベント後にしばらくお時間が必要かも知れないです。すみません。また、通販価格は700円+送料となります。なにとぞよろしくお願い致します。




それでは今回はこれくらいで。
ツイッターでも@fuji_3で適当に呟いてますので、覗いてみていただければ。




ああ何かもう緊張してきた……。